小田原市は2月7日、手術支援ロボット「ダビンチXi(エックスアイ)」を小田原市立病院に導入し、前立腺全摘徐術の手術を、1月下旬に実施したと発表した。神奈川県の県西地域の病院で手術支援ロボットの導入は初という。
手術は、同病院泌尿器科の藤川直也医師が担当し行った。当日は医師と看護師、臨床工学技士などのダビンチ手術チームが連携し、手術を無事に終了した。
「ダビンチXi」は、手術支援ロボットの最新機種。アームに取り付けた3本の鉗子と、内視鏡1本を使って遠隔操作で手術ができる。モニターも見ながら操作する執刀医の手の動きに連動し、手ぶれ防止の機能を搭載する。
ロボットによる手術は切開創が小さいため出血量が少量で、患者の身体への負担が少なく、感染リスクも低減できるという。執刀医もイスに座って操作ができるため、長時間の手術でも負担を軽減できる。
小田原市立病院は、神奈川県の西地域の基幹病院として、これまでも高度な医療を提供してきた。今後も「地域医療の最後のとりで」としての機能強化のため、2026年春の開院を目指し現在建設中の新病院の建設工事とともに、新病院の開院に先駆けて最新鋭の手術支援ロボット「ダビンチXi」を先行導入した。同病院では「ダビンチXi」を、新病院の医療DX(デジタルトランスフォーメーション)機能の一環としており、手術支援ロボットを活用することで診療体制の充実を図る考え。