大阪けいさつ病院、自律搬送ロボット「AI-MHOS」導入 病院内DX推進でデモ走行開始

自律搬送ロボット「AI-MHOS(アイモス)」
自律搬送ロボット「AI-MHOS(アイモス)」

大阪けいさつ病院(大阪市)は3月11日、医療向けロボットを手掛けるアーストレックロボティクス(同)と、自律搬送ロボット「AI-MHOS(アイモス)」の導入に向けたデモ走行を3月16日に開始すると発表した。ロボット導入で病院職員の業務負担軽減と院内物流の効率化を図り、病院内のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する。

「AI-MHOS」は、医療機関向けに展開する自律搬送ロボット。薬剤や検体、滅菌物、医療廃棄物など病院内の多様な物品搬送に対応する。エレベーターや自動ドアとの連携にも対応し、フロアをまたいだ搬送を自動で行う。

今回のデモ走行では、院内ルートの記憶など搬送に必要な情報を収集し、本格導入に向けた検証を進める。大阪商工会議所(大阪市中央区)の実証実験支援事業を活用して実施する。重い荷物の搬送や単純な往復移動をロボットが担うことで、看護師や専門職が本来業務に集中できる環境づくりにつなげる。夜間や早朝の搬送も視野に入れ、院内物流の効率向上を狙う。

ロボットは最大200kgを積載できる。約2.5時間の充電で最大8時間稼働する。障害物検知センサーや衝突回避機能を備えるほか、薬剤用、廃棄物用など用途に応じてキャビネットを選択できる。セキュリティー面では、パスワードやICカード、指紋認証、顔認証などを備えており、誤配送や盗難の防止を図る。

大阪けいさつ病院は、新病院開設時にもロボット導入を検討していたが、コストや工期の面から見送った経緯があるという。今回のデモ走行を通じて、スマートホスピタルに向けた基盤整備を進め、職員が患者ケアに専念できる体制づくりを加速させる。