神戸市立西神戸医療センター(神戸市)は4月13日、川崎重工業と、屋内配送ロボット「FORRO(フォーロ)」の運用を4月1日に開始したと発表した。ロボット3台を導入し、院内物流の安定化と効率化、医療従事者の負担軽減を図る。
「FORRO」は、エレベーターやセキュリティードアと連携しながら、病院内で垂直・水平移動が可能。これまで医療スタッフが手作業で行っていた検体や薬剤などの搬送業務を代わって行うロボット。
メーカーが異なるエレベーターを使ったフロア間移動や、セキュリティードアと連動し、複数棟にまたがる長距離配送が可能。病院内外の関係者の往来や医療機器の運搬が多く、複数フロアにまたがる大学病院でも、安全性と安定性を両立した運用ができるという。

今回の導入では、「FORRO」3台を使用し、地下1階から10階までの病院内の全フロアを対象に、検体や薬剤などの配送をロボットが担う。また、時間帯ごとの配送需要を考慮し、病院側で配送ルートや運用方法を計画的に設定できるようにした。
川崎重工によると、医薬品や検体などの院内配送をロボットが担うことで、看護師や薬剤師、検査技師などの負担を軽減し、専門性の高い業務や患者対応により多くの時間を充てられる環境づくりが図れるという。また、夜間を始めとする人手が限られる時間帯でも安定して稼働できるため、医療現場の持続可能性向上にもつながるとしている。
西神戸医療センターは、1996年8月の開院以来、院内物流専用の配送設備を使用してきたが、導入から30年が経過し、設備の老朽化が顕在化していた。こうした課題を踏まえ、安定的な院内物流の維持を目的に、エレベーターを使用した垂直移動に対応可能な「FORRO」の導入を決めた。
西神戸医療センターと川崎重工業は今後、院内物流の安定運用を進めながら、医療現場でのロボット活用の知見やノウハウを積み重ねる。








