デンソー、名古屋で生成AI活用のロボット販売員が人と働くデモイベント開催

デモイベントのイメージ

デンソーは12月28日、名鉄生活創研と、名鉄百貨店本店(名古屋市)のメンズ館1Fの「名鉄商店」で、生成AI(人工知能)を活用した同社のロボット制御技術「Generative-AI-Robot Technology(ジェネレーティブAI・ロボット・テクノロジー)」のデモイベントを、2024年1月13日と14日に実施すると発表した。

イベントでは、ジェネレーティブAI・ロボット・テクノロジーを使ったデンソーウェーブの小型協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」が、販売員として名鉄商店のお土産コンシェルジュとともに接客を行う。ロボットは、顧客との会話から得た情報と、事前にインプットされた商品知識を活用しながら、名鉄商店が取り扱う地域特産の商品を、その場で提案する。

デンソーによると、一般的な従来のロボット制御技術は、事前にプログラムした内容に基づいて動きを制御するため、想定以外の状況に対応することは難しいという。

一方、同社が開発したロボット制御技術のジェネレーティブAI・ロボット・テクノロジーは、生成AIのほか、音声認識技術や音声合成技術を活用し、ロボットと人との会話によるコミュニケーションの支援に加え、ロボットのアームを動かすなどの動作判断も行えるとしている。これまでにも同技術を使用し、顧客に飲み物を提供する行う体験会も開催している。

同社では、ジェネレーティブAI・ロボット・テクノロジーについて、新たな価値創造の取り組みと位置付けており、イベントなどを通じて実用の可能性を探るとしている。