FUJI(愛知・知立市)は12月28日、カゴ台車搬送ロボット「Rally(ラリー)」の新型機種「Fモデル」を、米国ニューヨークで開催する世界最大規模のリテールカンファレンス「NRF2024:Retail’s Big Show」(2024年1月14~16日)に出展すると発表した。
「Rally」は、カゴ台車をそのまま利用することで、売り場環境を変えることなく店舗内の物流を自動化できるAMR(自律走行ロボット)。超低背でカゴ台車の下に潜り込んでの搬送や、最大で400kgのカゴ台車を搬送ができる。全方向移動で狭い店舗内でも動作可能。オペレーションもカゴ台車にマーカーを貼るだけで済む。
導入店舗は、従業員が夜間や早朝に何百キロもの重たいカゴ台車を搬送する過酷な作業が不要となり、接客や店作りといったより付加価値の高い作業に従事できるという。
FUJIによると、小売業界では、物流倉庫の自動化が進み始めている一方で、店舗内搬送の工程の自動化は設備投資に高いハードルもあるため進んでいないという。また、こうした状況を踏まえ、小売店では、既存のカゴ台車を利用して店舗内搬送の自動化を行いたいという要望があるとしている。そこで、同社では、カゴ台車を利用する「Rally」を開発した。