戸田建設、AMR「カチャカプロ」で館内配送システムを自社開発 エレベーター連携も可能

戸田建設の本社ビル「TODA BUILDING」で館内配送を行うAMR「カチャカプロ」
戸田建設の本社ビル「TODA BUILDING」で館内配送を行うAMR「カチャカプロ」

Preferred Robotics(プリファードロボティクス、東京・千代田区)は7月17日、戸田建設が本社ビル「TODA BUILDING」(東京・中央区)に、AMR(自律移動ロボット)「カチャカプロ」を導入し館内配送システムを構築したと発表した。

「カチャカプロ」は、タブレットで操作する。小型で低コストに導入できることに加え、外部からロボットへの指示、状態取得、イベント通知などに対応するAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)「カチャカAPI」を公開しており、柔軟なカスタマイズが可能。既存の業務システムやIoTデバイス、エレベーターなどの建物設備との連携を導入企業側で設計・構築できる。

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ロボット館内配送システムの運用フロー

今回、戸田建設は「カチャカAPI」などを活用し、ロボットのタスク管理からエレベーターなどの建物設備との連携までを担う館内配送システムを自社で構築した。ロボットが8階メールセンターを起点に、9~12階の各執務エリアへ荷物を届ける。

館内配送システムは、エレベーターと連携し、「カチャカプロ」が複数フロア間を自律的に移動する仕組み。配送依頼の受付から発進、フロア間移動、通知、受け取り、帰還までの一連の運用フローを自動化した。

管理者がロボットの現在位置や稼働状況をリアルタイムで確認できる機能も備える。ロボットの停止や異常発生時には、管理者にチャットで自動通知する。出発時と到着時には依頼者に通知し、配送状況を共有できるようにした。

戸田建設は、「TODA BUILDING」に多数のIoTシステムやロボットを導入し、スマートオフィス化を進めている。これまで8階カフェエリアで、使用済みドリンクカップの回収業務に「カチャカプロ」を活用してきた。IoTボタンと「カチャカAPI」を連携させた内製システムで、カフェスタッフの1日当たり往復約2kmの移動を削減する成果があったという。

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館内を走行しエレベーターと連携することで別フロアへ搬送

従来の配送ロボット運用では、配送物の容量制限や機体の一時停止が館内配送全体に影響する可能性など、運用面の課題があった。同社は、カスタマイズ性の高いカチャカプロを追加導入し、輸送能力と運用継続性の向上を図った。