アイプレゼンスは11月30日、テレプレゼンスアバターロボット(テレロボット)「temi(テミ)」を使った展示会での遠隔商談・アクセス管理の実証実験を、インテックス大阪で開催した「第4回大阪・関西万博開催支援EXPO」で、11月1日に実施したと発表した。
アイプレゼンスは、今回の実証実験に向け、複数メーカーのテレロボットを対象に、テレロボットの現在位置やデジタルツイン連携などの情報を表示することで、遠隔商談をしたいオンライン来場者がテレロボット利用できる支援システムを開発した。
実際の実験では、キッセイコムテック(長野・松本市)の提供するローカル5G回線「MICE-NET Local 5G」を活用。10台の「temi」を安定して遠隔操作が行えることを確かめた。従来のLTE4G回線では、混雑した展示会場では十分な操作は難しかったという。
実験当日は、1日を通して50名のオンライン来場者が、それぞれ事前予約していた時間にオンライン待合会議室にアクセス。その後、来場者を会場内の「temi」に、オンラインオペレーターが振り分け、現地スタッフがオンライン来場者の接続するテレロボットに付き添い、出展者ブースへの遠隔訪問と遠隔商談を行った。
今回の実験は、東京都立産業技術研究センターから受託した「ローカル5Gを活用した、テレプレゼンスアバターロボット『temi』を活用した遠隔商談・展示会向け遠隔操作ロボットアクセス管理システムの実証実験」の一環で実施した。アイプレゼンスでは、今回の実験でデジタル名刺交換、会期後の個別商談日程調整などの数値化できる実績も得たという。今後は、関西万博や今後のイベントでの実装・普及を目指す。