プードゥーロボティクス、AI搭載の自律型清掃ロボット「PUDU CC1 Pro」発表

AI搭載の自律型清掃ロボット「PUDU CC1 Pro」
AI搭載の自律型清掃ロボット「PUDU CC1 Pro」

中国ロボットメーカーのプードゥーロボティクスは5月28日、AI(人工知能)を搭載した自律型清掃ロボット「PUDU CC1 Pro(プードゥー・シーシーワン・プロ)」を発表した。

「PUDU CC1 Pro」は、業務用清掃ロボット「PUDU CC1」の進化モデルで、スイープ、床洗浄、吸引、から拭きの4機能を1台に統合した。

AIが液体汚れの検出、床の清潔度・素材の判別、清掃強度の調整、清掃結果の確認、コンポーネントの自己診断といった一連のプロセスを自律的に実行。汚れ具合や床材に応じて最適な清掃モードを自動選択するほか、スポット清掃機能で汚れた箇所をピンポイントで検知と処理を行う。

また、リアルタイムの清掃状況検知を可能にする背面AIカメラを備えており、汚れが残っている箇所は自動でマップ上にマークし再清掃する。完了後にはヒートマップで清掃効果が可視化し、施設管理者が箇所を特定できるようにした。

加えて、高精度画像認識を使った自己監視機能で、ブラシやスクイージーの状態を常時チェックし、異常検出時は再清掃を行うか、スタッフにアラートを送信することで、安定した清掃品質を維持する。Visual SLAM(ビジュアルスラム)とLidar SLAM(ライダースラム)を統合した独自のナビゲーション技術「PUDU VSLAM+(プードゥー・ブイスラム)」で、天井マーカーなしで動的な空間でも柔軟に運用できる。

さらに、清掃状況やパフォーマンス指標をリアルタイムで確認できるヒートマップと操作ダッシュボードも搭載し、ユーザーおよびサービスプロバイダー双方の業務最適化に貢献する。ロボットは1回の稼働で5000~8000m2と広範囲の清掃が可能。プードゥーでは商業施設、病院、空港、工業倉庫などでの導入を見込む。