JR東日本、avatarinとアバターロボットを活用した駅案内の実証試験を福島の3駅で実施

利用者に駅案内をするアバターロボット「newme(ニューミー)」
利用者に駅案内をするアバターロボット「newme(ニューミー)」

JR東日本は7月10日、ANAホールディングス(HD)傘下のスタートアップのavatarin(アバターイン、東京・中央区)と、アバターロボット「newme(ニューミー)」を活用した駅案内業務の実証試験を福島県の駅で7月13日から開始すると発表した。

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実証試験の概要

実証試験では、東京都にあるアバターインのオフィスから、福島県内の3駅(新白河駅、郡山駅、福島駅)に設置した「newme」を遠隔操作し、指定席券売機の利用案内やきっぷ購入方法のサポートを行う。期間は7月13日から8月31日で、時間は9時から18時で実施する。試験の進行状況や利用者の状況で、試験を一時中止する場合がある。

JR東日本では、これまで同一駅構内での遠隔案内や、一拠点から1駅への遠隔案内業務で、アバターロボットの通信環境や案内の実用性を検証している。今回の試験では、一拠点から複数駅への遠隔案内の実用性を検証し、将来的な労働力不足を見据えた案内業務の効率化につなげる。

JR東日本は、グループ経営ビジョン「勇翔2034」でAI(人工知能)とロボットを活用した働き方改革の推進を掲げる。今回の実証試験は、その一環で、アバターロボットで案内業務の可能性を探り、今後のサービス改善に生かす考えだ。