スカイファーム、高輪ゲートシティーのKDDI本社で社員向けロボットデリバリー開始

施設向けモバイルオーダーシステムを手掛けるスカイファーム（横浜市）は7月30日、KDDI本社が入居する高輪ゲートウェイシティ（東京・港区）のオフィスビル「THE LINKPILLAR 1 NORTH（ザ・リンクピラー・ワン・ノース）」で、配送ロボットがローソンの商品をKDDIの社員に届けるサービス7月25日から開始したと発表した。

ロボット配送サービスでは、「THE LINKPILLAR 1 NORTH」の6階にある「ローソン高輪ゲートウェイシティ店」の商品を対象に、スカイファームのモバイルオーダーシステム「NEW PORT（ニューポート）」で注文・決済を行い、自律移動型配送ロボットがビル内の各フロアに商品を届ける。

具体的には、KDDIの社員がアプリから商品を注文すると、セキュリティーゲートやエレベーターと連携した配送ロボットが目的のフロアまで商品を自動で配送する。利用者はロボットに搭載されたロッカーをPINコードで解錠し、商品を受け取る。

サービスは、「TAKANAWA GATEWAY CITYアプリ」に搭載した「NEW PORT」が注文から決済、ロボットとの連携までを一括で担う。注文は社員専用ページから行う。注文内容はロボット管理システムと連携しており、複数ロボットで効率的な配達を実現した。

高輪ゲートウェイシティは、2025年3月にまちびらきを迎えた大規模複合施設で、オフィスや商業施設、ホテル、住宅、文化施設など多様な都市機能を備える。施設内の「THE LINKPILLAR 1 NORTH」にはKDDI本社が入居しており、今回のサービスは、オフィスワーカーの利便性向上とロボットとの共生を目指した取り組みとなる。

スカイファームは、今後も同施設でのサービス改善を進め、オフィスワーカーや来街者の買い物体験を快適にする環境整備を目指す。また「NEW PORT」を、ほかの商業施設やイベント空間などで展開する。