
パナソニックは9月29日、業務用小型ロボット掃除機「RULO Biz(ルーロビズ)」でソフトウエアアップデートを開始すると発表した。今回のアップデートで、小規模店舗やオフィス、保育施設などの清掃マップの作成時間が従来の約200分から約20分にまで短縮可能になる。
今回のアップデートでは、「RULO Biz」の本体に4つのプリセット清掃パターンを内蔵し、ユーザーが清掃エリアをプリセットから選択するだけで、ロボット自身がマップを自動生成する機能を追加。複数フロアや複数マップの同時作成が可能になり、従来よりも導入効率を大幅に改善した。加えて、複雑な床形状を持つ施設では、スマートフォン側でマッピング範囲を指定する方式にも対応した。
さらに、人間が行路を決定する時の思考を基にした独自アルゴリズムを反映。障害物を見つけた時には経路を修正し、座礁リスクを回避し、障害物が多く広い場所でも高精度な自動マップ作成が可能にした。
パナソニックは今後、「RULO Biz」の導入施設で実運用データを収集・分析し、アルゴリズムの改善や機能拡張を図る。清掃マップ作成の自動化をさらに推進することで、導入コストの削減と現場負荷の軽減につなげる考え。