RoboPath、GMOが本社に自律型AIロボット「UP」を導入し来客対応を自動化

サービスロボット開発のRoboPath（ロボパス、東京・渋谷区）は10月24日、GMOインターネットグループがリニューアルしたグループ本社（東京・渋谷区）の来客用会議室・ミーティングスペースに、自律型AI（人工知能）搭載サービスロボット「UP（アップ）」を導入したと発表した。

「UP」は、ロボパスがホテル業界を中心に培ってきたサービスロボットのノウハウを基に開発した自律型AI搭載ロボット。配送や配達・運搬・清掃などの機能と走行安定性を兼ね備えた。

ロボット本体と上部ユニットの分離構造を採用しており、1台で複数業務に対応が可能。ユニットの付け替えで、配送・清掃などの用途に合わせて柔軟に運用できる。

独自開発のエレベーター連携モジュールを組み込んでおり、施設や既存設備との連携も行える。反射の強いステンレスや透明アクリルといった認識が難しい素材にも対応する高精度センサーも搭載した。The Park Front Hotel at USJ、熱海パールスターホテル、富士河口湖リゾートホテルなど、国内外の宿泊施設が導入する。

GMOの導入では、来客者がiPadから注文したドリンクを、配送ユニットを搭載した「UP」が自律走行で届けることで、テクノロジーを活用した新たなおもてなしを提供する。

ロボパスはこれまで、ホテルやリゾート施設などの接客業務でロボットの導入を進めてきた。GMOインターネットグループ本社の導入は、企業向けにホスピタリティと業務効率化を支援する新たな取り組みとなる。