キーンオンロボティクス、ファミレスと高級店向け配膳ロボット2機種を発表

「DINERBOT T9 Pro」(左)と「DINERBOT T3」

KEENON Robotics(キーンオンロボティクス、東京都中央区)は8月19日、配膳・配送・下げ膳ロボット「DINERBOT T9 Pro」と「DINERBOT T3」を発表した。

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「DINERBOT T9 Pro」

「DINERBOT T9 Pro」はファミリーレストランなどに特化したロボット。混雑時の配送、配膳、下げ膳を支援する。最大で40㎏の配送が可能。最小通過幅は70cm。マルチモーダルインタラクション(視覚、聴覚を含めた複数のコミュニケーション方法)機能を搭載しており、ライト、音声、テキストを組み合わせて顧客に適切な情報を伝えることが可能で、スタッフが介入せずに配送や配膳、下げ膳が行える。

トレーセンサーで、顧客が簡単受け取りできるようにした。ストリップライトの点灯案内、音声案内と分かりやすいUI画面を採用した案内で、顧客が簡単に料理を受け取れる。ロボットは、料理が取られたことを検出し、音声プロンプトとUI画面で顧客に通知した後、次のタスクに移る。また、マルチリンク式サスペンションの搭載で衝撃を吸収し柔軟性を出し、安定した配送を実現した。

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「DINERBOT T3」

一方、「DINERBOT T3」は高級飲食店など向けの配送、配膳、下げ膳ロボット。料理の配送と返却の受け取り機能とエレベーター乗降機能を備える。3段設計の機体で、使用用途によって2段に調整ができる。2段に調整した場合には、大容量のバッシングボックスを入れることが可能。高い密閉性を実現しており、料理の温かさを保持しながら配送が行える。

待機点と目的地で扉が自動開閉する機能を搭載。スタッフが料理を簡単に入れたり、顧客が料理を簡単に受け取ったりすることができるようにした。ドアが開くと内蔵のライトが自動的に点灯する。

また、周囲環境の検知するLiDAR、3つの立体視センサーを使った高さ5cmの障害物検知と落下防止機能を装備し、段差による事故を防ぐ。丸みのあるシリコンストリップで衝突した時にダメージを最小限にできるほか、衝突検知センサーで衝突しても急ブレーキが作動し、料理を安全に運ぶ。パスワード機能も搭載しており、配送の途中でドアを開くことを防止することで、顧客の料理の安全性確保・プライバシー保護を実現した。