DICは9月28日、安全柵の設置なしで人と同じ空間で稼働できる高速産業用ロボットを開発する米マンティス・ロボティクス(カリフォルニア州)に出資したと発表した。出資額は非公表。ロボット用の触覚・センシング技術や部材など、フィジカルAI分野での協業を検討する。
今回の出資は、2026年3月にスイス・チューリッヒに設立した欧州投資拠点「DIC D2S Ventures AG」を通じて実施した。同拠点による初のスタートアップ投資となる。
マンティスは2020年設立のロボットベンチャー。独自の安全制御技術と3次元空間センシング技術を活用し、人とロボットが同じ空間で安全に作業できる産業用ロボットプラットホームを開発する。安全認証を取得した「MR-1」を中心に、物流や電子機器、自動車部品などの分野で商用展開を進めている。
DICは、出資を機に、自社の高機能材料やセンシング、加工技術と、マンティスのロボットや安全制御の技術を組み合わせた協業を検討する。具体的には、ロボット用の触覚・センシング技術、ロボットフィンガー、軽量・高機能部材などを想定している。
DICはフィジカルAIを成長事業の重点分野の1つに位置付け、2026年に総額6200万ドル(約98億円)のスタートアップ投資枠を新設した。今後も投資と協業を通じ、材料技術を生かした新規事業の創出を進める。








