パナソニックホールディングス(HD)は11月6日、東急、都市再生機構(UR都市機構)と、川崎市麻生区のUR虹ヶ丘団地で、世界初という郊外住宅地で空中配送ロボットを活用した配送サービスの実証実験を実施すると発表した。3者は連携協定を締結しており、実証を通じて持続可能なまちづくりの推進に取り組む。
実証では、空中配送ロボットを使った配送システムを試行的に運行し、その効果や課題、利用頻度、利用目的のニーズを把握する。同時に、生活への影響も調査する。
具体的には、住民の方が専用ウェブアプリから、東急ストア、吉野家などの商品を注文。指定時間内に団地内の受取場所にある受取ボックスまで配送ロボットが商品をお届ける。川崎市麻生区虹ヶ丘2丁目のUR虹ヶ丘団地内で実施。11月18日~2024年3月31日までの期間で行う。
3者は、実証で配送ロボットの技術検証、住民の利便性向上につながる、新たな物流サービスの効果検証、郊外住宅地でのコミュニティ形成と地域活性化への寄与の検証で連携する。
空中配送ロボットの技術とサービスの効果検証を通じて、配送業界の人手不足や配送コスト上昇といった課題の解決や、少子高齢化が進む、郊外住宅地での買い物の利便性向上を目指す。
また、空中配送ロボットで商品が届けられる受取場所に人が集い、外出や交流の機会が創出されることによるウェルビーイングの向上、コミュニティ形成による地域活性化につなげることで、生活者一人ひとりの自由で豊かな暮らしの実現、生活者起点でのまちづくりを推進する。
今後は、今回の実証実験の結果を踏まえ、虹ヶ丘地域、すすき野地域への拡大を視野に検討を進めるとしている。