セイノーHDなど4社、長野・王滝村でドローン活用の災害時物資輸送の実証実験

(左から)星野寛明・KDDIスマートドローン ソリューションビジネス推進2部プロジェクトマネージャー、和田悟・セイノーHD事業推進部ラストワンマイル推進チーム新スマート物流推進プロジェクト課長、越原道廣・王滝村長、渡邉卓志・木曽地域振興局局長、青木孝人・ネクストデリバリー取締役

セイノーホールディングス(HD)は2月13日、長野県王滝村、エアロネクスト、ネクストデリバリー、KDDIスマートドローンと、2024年2月7日(水)に、王滝村でドローンを使った災害時の物資輸送を想定した実証実験を2月7日に実施したと発表した。

実証では、おんたけ休暇村と王滝村中心地をつなぐ道路が災害により寸断された場合、陸路で行き来することが困難になると想定。崩越テニスコートからおんたけ休暇村までの片道約10㎞で約21分の距離を、医療物資を搭載したドローンで配送を行った。

0213seinohd2 - セイノーHDなど4社、長野・王滝村でドローン活用の災害時物資輸送の実証実験
災害を想定した医療物資を搭載した箱を切り離して飛び去る「AirTruck」(おんたけ休暇村)

配送の仕組みはセイノーHDとエアロネクストが開発推進するドローン配送と陸上輸送を融合した物流サービス「SkyHub(スカイハブ)」を活用。機体は物流専用ドローン「AirTruck(エアトラック)」を使用し、機体の制御には、KDDIスマートドローンのモバイル通信で機体の遠隔制御・自律飛行を可能とするドローン運航管理システム「スマートドローンツールズ」を利用した。実証は「スカイハブ」の社会実装の検証も兼ねて実施した。

0213seinohd3 - セイノーHDなど4社、長野・王滝村でドローン活用の災害時物資輸送の実証実験
「AirTruck」で届いた医療物資を受け取った、宮村・おんたけ休暇村総務課長

セイノーHDなどは今後、ドローン配送に対する地域住民の理解促進と「スカイハブ」の社会実装に向けた検討を進めていくとしている。