建設現場の省力化・省人化ロボットソリューションを手掛ける建ロボテック(香川県三木町)は6月16日、全自動鉄筋結束システム「DUO」を開発したと発表した。7月から提供を開始する。
「DUO」は、同社の鉄筋結束トモロボが鉄筋端部に達したときに人が行っていたレーンチェンジを代わりに行う「オペロボ」と、人の代わりに結束作業を行う「鉄筋結束トモロボ」を通信連携し、自動作業を行えるようにした専用の無人結束システム。
具体的には、「鉄筋結束トモロボ」と「オペロボ」を通信連携することで、2つのロボットが自動で連携し、オペロボはトモロボが来るレーンの列に移動してトモロボが来るまで待機。トモロボが到着すると次のレーンチェンジをするという繰り返しの作業を自動で行う。
システムの操作はスマートフォンの専用アプリで行うため、難しい設定などは不要。全自動結束システムを稼働している間は人がレーンチェンジを行う必要がないため、ほかの作業に集中したり、休憩中も結束作業を進めたりすることができる
これまで、鉄筋結束トモロボが結束しながら進む際に鉄筋両端の折り返し地点では、レーンチェンジのためオプション「トモロボスライダー」を使用し人が手動で行う必要があった。今回、昨年完成した「オペロボ」を使用することで手動で行っていたレーンチェンジを自動化が可能となった。
建ロボテックでは、今後も、鉄筋結束トモロボをより簡単で便利に、どの現場でも利用できるようにバージョンアップを進めるとしている。