レナトスロボティクス(カリフォルニア州)は3月7日、プロダクト開発指針を策定し、「プロダクト創成憲章」としてを発表した。
「プロダクト創成憲章」は「ビジョンを備えよ」「人の生活・仕事を変えよ」「ガラクタを作るな」「最短で検証せよ」「プロダクトとは普及性を備えた発明である」の5項目で構成。
具体的には、「ビジョンを備えよ」で、プロダクトが何を変え、何を実現するのかという明確なビジョンを持って創成に取り組むことを掲げる。「人の生活・仕事を変えよ」は、今まで人の手で行われていたことをテクノロジーを活用し自動化、効率化することで人が創造的な営為に集中できる世界を実現し、人の生活・仕事を変えるとしている。
「ガラクタを作るな」では、オーバースペックなプロダクトや、要件がシンプルでないプロダクトなど、本質的な価値に寄与しないプロダクト(ガラクタ)を作らないことを標ぼう。「最短で検証せよ」は、机上の論に依存せず、高速な実証研究サイクルでプロダクトの質を向上、「プロダクトとは普及性を備えた発明である」は、どんなに優れたテクノロジーも普及性がなければ無価値なガラクタで、テクノロジーに普及性が備わって初めてプロダクトとなると考えを表明した。
レナトスロボティクスは、自動倉庫システム「RENATUS(レナトス)」の開発を行う東大発の米国物流ロボティクスベンチャー。「RENATUS」は、縦横自在に移動する高速シャトルと独自のアルゴリズムを組み合わせた自動倉庫で、これまで困難とされていた大規模棚で、ピッキング・集約・梱包の全行程を、1人の作業者が一工程だけで完結する「ワンストップ梱包」を実現している。