米エヌビディア、台湾の電子機器4社が工場のデジタルツイン構築でPF導入

デルタ電子など4者が工場のデジタルツイン構築でデジタルPFを採用
デルタ電子など4者が工場のデジタルツイン構築でデジタルPFを採用

米エヌビディアは6月3日、台湾のデルタ電子、フォックスコン、ペガトロン、ウィストロンが工場のデジタルツイン構築で、同社のデジタルプラットフォームを導入したと発表した。

4社が採用したのは、3Dワークフローとアプリケーション開発プラットフォーム(PF)「Omniverse」、AI(人工知能)PF「NVIDIA Metropolis」、AIロボット開発PF「NVIDIA Isaac」を組み合わせたソリューション。

3つのPFを活用し、ワークフローを使って、デジタルツインを構築。様々な工場レイアウトをリアルタイムでシミュレーションすることで、コストを抑えながら、スペース、プロセス、効率を最適化できるようにした。

デルタ電子は、ソリューションでデモ生産ラインを仮想的に統合。自動光学検査 (AOI) と欠陥検出ソリューションのコンピュータービジョンモデル用に合成データの生成で活用。フォックスコンは、工場のデジタルツインを仮想トレーニング環境として使用し、AMR(無人搬送車)と、AIロボット操作アームをシミュレーションやテスト、検証で使用している。

ペガトロンは、工場のオペレーターがリアルタイムで「チャット」できるようにする新しいサービスの開始で利用。ウィストロンでは施設とワークフローのシミュレーションを行い、2カ月半と通常の半分の時間で工場のオンライン化し、レイアウトのテストと最適化を行うことで、作業員の効率を50%以上向上した。