クローラー式AGV(無人搬送車)を開発するキューボレックス(東京・葛飾区)は8月2日、投資ファンドなどから第三者割当増資で、総額2.5億円の資金調達を実施したと発表した。
調達した資金は「製品開発の強化」「市場投入と拡販」「技術開発と他社連携の強化」「実用性の証明と事例集の開示」で使用する。
製品開発の強化では、クローラ式AGVの開発を推進する。「市場投入と拡販」は、クローラ式AGVを多くの現場に提供するため、各業界のインテグレーターとの提携を進める。
「技術開発と他社連携の強化」では、他社との技術連携で、複雑な環境でも柔軟に対応できるロボット開発し、高度な搬送システムを構築。既存の物流システムとも連携し、トータルソリューションとしての提供する。「実用性の証明および事例集の開示」は、多様な環境でクローラ式AGVの効果を明確にし、顧客のニーズに沿った最適なソリューションの提供に取り組む。
今回、DRONE FUND3号投資事業有限責任組合、マブチモーター、レアゾン・ホールディングス、ユナイテッド、NOBUNAGA(ノブナガ)キャピタルビレッジ、ASAアドバイザリー、MIRAISE、複数の個人投資家が引受先となり出資した。
同社は、DRONE FUND、しんきんーやらまいか投資事業有限責任組合、おきなわイノベーション創出ファンド、そのほかの投資家を引受先とする約1.9億円の資金調達を2023年に実施した。日本政策金融公庫からの約1億円の資本性ローンの借り入れもしており、創業からの資金調達額は累計で約6.3億円となった。