ユーゴー(東京・千代田区)は11月11日、上下水道事業のフソウ(東京・中央区)が横浜市と行う、下水道施設のロボット点検業務の共同検証に、業務ロボット「ugo mini(ユーゴーミニ)」を納入したと発表した。
検証では「ugo mini」とAI(人工知能)カメラを組み合わせ、技術者が下水道施設の電気室内で行っているメーター読み取りなどの日常点検作業を自動化し、データから帳票を出力する。フソウと横浜市は、ロボットを活用した自動巡回とセンサー機器を使った無人点検の研究で実施し、点検業務の省力化と効率化の実現可能性を確かめる。
横浜市では、下水道施設の機能を維持し、将来にわたる、安定した下水道サービス提供で必須の日常点検で、業務に従事する技術者の不足が年々深刻化し、事業の持続的な運営と業務効率化の両立が急務となっていることを背景に、ロボットを活用した技術の平易化と業務効率化の解決策の可能性を探るために共同研究を行うことにした。
ユーゴーでは、今回のロボット採用を契機に、今後も上下水道事業の業務効率化と技術者不足などの課題解決に向けた取り組みを支援していくとしている。