DJI、業務用ドローン新機種「Matrice 4シリーズ」の2モデル発表

DJI Matrice 4シリーズ
DJI Matrice 4シリーズ

中国の大手ドローンメーカーのDJIは1月8日、法人向けドローンの新シリーズ「DJI Matrice 4シリーズ」の「DJI Matrice 4E」と「DJI Matrice 4T」を発表した。

「DJI Matrice 4シリーズ」は、中望遠カメラと望遠カメラを搭載した業務用ドローン。光学3倍で70mmの中望遠レンズは、送電線や橋梁(きょうりょう)の中距離検査で、10 m離れた場所からボルトや亀裂を確認できる。長距離検査の場合は、168mm望遠カメラを使用し、最大250m離れた場所から、細部の確認が可能。レーザー距離計では、1800m離れた場所から、距離の測定ができる。

「DJI Matrice 4T」は、搭載する赤外線サーマルカメラで、最大1280×1024ピクセルの高解像度モードで撮影が可能。NIR補助ライトは100m先まで照らせる。24mmの広角レンズや、赤外線カットフィルターも備える。公共安全やエネルギー管理などでの利用を見込む。

一方、「DJI Matrice 4E」は、測量、マッピング、点検向けに設計された機体。24mmの広角レンズとメカニカルシャッターを備え、さまざまな角度から高速で航空写真測量が行える。オルソ写真モードとオブリーク写真モードでは0.5秒間隔のインターバル撮影が可能。マッピング飛行では最大で毎秒21mの速度に対応する。スマート3Dキャプチャ機能も搭載しており、ラフモデルを作成することで、不規則な建物を測定するための精密なマッピングルートを生成できる。