千葉大学発ベンチャーの千葉エコ・エネルギー(千葉市)のグループ会社でスマート農業などを手掛けるつなぐファーム(同)は1月21日、農業用ドローンを遠隔自動制御し、農薬を散布する実証実験を1月29日に実施すると発表した。全国で初という。
実証実験では、つなぐファームのドローン運航管理拠点(千葉市)から、千葉・いすみ市内の圃場に配置したドローンを遠隔自動制御し、農薬を模擬した水を散布。遠隔地からの農薬散布の運航課題や事業モデルを検証する。運航管理拠点では、ドローンの遠隔自動制御やいすみ市での運航の様子を公開するほか、別機体を使って農薬散布を想定した飛行を行う。
実証は、千葉県の「令和6年度ちば地域産業創出実証プロジェクト補助金」を活用した取り組み。農業の高齢化と人手不足の課題解決で、農業用ドローンを遠隔自動制御し、農薬散布を行う技術を確かめ、ほかの産業で働くドローン人材を農業で活用する事業モデル構築につなげる。