
NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は5月13日、福島県昭和村と、4月に実施した自動飛行ドローン運用の実証で、自律飛行型ドローン「Skydio X10」と、ドローンポート「Skydio Dock(スカイディオ・ドック)for X10」を活用した「レベル3.5飛行」に成功したと発表した。
「Skydio X10」はLTE上空利用プランに対応したセルラードローンのため、Wi-FiとLTEの両方を利用した飛行・撮影を実施することが可能。

今回の実証では、「Skydio X10」に高解像度カメラを搭載し、飛行経路下に歩行者などがいないことを遠隔から確認することで、補助者なしで村内を巡回することに成功した。また、ドローンポート「Skydio Dock for X10」と組み合わせることで、より広い範囲での飛行と無人での離発着ができるため、ポートを活用し、昭和村内を無人巡回させることができた。

NTTコムと昭和村は今後、今回の成果を基に、災害対策、インフラ点検、山間地域の見回りなど多様な用途に応用できる自動飛行ドローンの社会実装を進める。また、飛行申請や制度運用の実証知見を積み上げ、全国の自治体がドローンを利活用するための参考モデルの作成につなげる。