調理ロボット開発のテックマジック(東京・江東区)は11月6日、力の源カンパニー(福岡市)が展開するラーメン専門店「一風堂」での炒め調理ロボット「I-Robo(アイロボ)2」の導入を8店舗に拡大したと発表した。

「I-Robo2」は、炒め調理での攪拌(かくはん)、加熱、調理後の鍋の洗浄といった一連の作業を自動化できるロボット。コンパクトサイズで、洗浄性やタッチパネルの操作性を従来モデルよりも強化した。
加熱温度、加熱時間、回転スピードなどをメニューに応じて柔軟に調整ができ、熟練職人の調理工程を再現する。安全ガードや循環フードなどのオプションの追加も可能で、導入先のニーズに合わせたカスタマイズに対応する。「一風堂」では、同店のラーメンの名脇役とする「博多チャーハン」の調理・提供で活用。ロボットが自動で調理することで、味の均一化と業務負担の軽減を図っている。
テックマジックは、2月にリニューアルオープンした「一風堂豊洲店」を皮切りに、「南町田グランベリーパーク店」(川崎市)「ウツノミヤテラス店」(栃木・宇都宮市)「コースカベイサイドストアーズ横須賀店」(神奈川・横須賀市)「クロスガーデン川崎店」(川崎市)「本厚木ミロード店」(神奈川・厚木市)「イオンモール仙台上杉店」(仙台市)「イオンモール須坂店」(長野・須坂市)の8店で10月までに順次導入を完了した。
一風堂では、国内外に多数の店舗を展開する中で、厨房(ちゅうぼう)業務の効率化と品質の安定化が課題となっていた。その課題解決で、テックマジックの調理ロボットを導入し、スタッフの業務負担を軽減するとともに、均一な味の提供と生産性向上を図った。







