井関農機は6月7日、国内最大クラスで123馬力の有人監視型ロボットトラクター「TJW1233-R」を発売したと発表した。業界初という。
作業機とほ場登録することで自動で最適な作業走行経路を走行し、有人監視下で無人運転する「ロボットモード」と、作業機と基準線を登録すると自動で最適な作業走行経路を生成し、作業走行を補助する「自動操舵モード」で運用が可能。「自動操舵モード」では、有人作業と無人作業(ロボットモード)が選択できる。
また、無人運転するロボットトラクターを監視しながら、作業者がもう1台のトラクターを作業する協調作業も行える。長方形、平行四辺形、台形など、従来の対応ほ場に加え、曲線や直線がある変形ほ場にも対応。さまざまな形のほ場での作業ができる。また、ほ場の形状に合わせた最適作業ルートを自動生成する機能を備えており、未熟練者でも効率のよい作業が行える。
作業の終了後は、リモコンかタブレット操作で事前に設定した位置まで自動で走行する機能を搭載。ロボットが作業終了後に、指定した場所まで自動で移動するため、大区画ほ場でも効率的な作業が行える。
GPS(全地球測位システム)の位置情報に対し、無線基地局RTK、基地局の設置が不要なVRS、機体のアンテナ内IMU機体ローリング・ピッチング・ヨーを補正した高度な位置把握を行い、高精度な自動運転を可能にした。