大和ライフネクスト、ロボットのエレベーター連携システム開発が経済省の補助事業に

エレベーター連携システムで使用する清掃ロボット

大和ハウスグループの大和ライフネクスト(東京・港区)は10月2日、建物・施設管理での清掃業務のロボットフレンドリー化を図るエレベーター連携システム開発事業が、経済産業省の補助事業に採択されたと発表した。

採択されたのは、「令和5年度革新的ロボット研究開発等基盤構築事業(ロボットフレンドリーな環境構築支援事業)に係る間接補助事業者」。低廉・簡易なエレベーター連携システム開発、メーカーのエレベーターとの連携確認、管理建物の実地検証を行う。2024年3月まで実施する。

大和ライフネクストでは、エレベーター保守会社のジャパンエレベーターサービスホールディングス、エレベーター連携サービスを手掛けるOcta Robotics(オクタロボティクス)と組み、低廉・簡易なロボットのエレベーター連携システム構築を目指す。

大和ライフネクストは、プロジェクト管理、実地検証の運営・管理、蓋然性シミュレーションなどを担当。ジャパンエレベーターサービスホールディングスは、エレベーター運行監視装置の改良・検証現場での設置作業など、オクタロボティクスは、インターフェースサービス「LCI」の改良・現場検証時の信号確認などを担当する。

管理業務の省人化につながるロボット活用に必要不可欠なロボットが階をまたいで移動可能な仕組み「エレベーター連携システム」は、コスト面や仕様面で課題があり、建物管理におけるロボット導入のハードルとなっているという。3社は、事業を通じて、低コストで導入容易なロボットのエレベーター連携システムを開発することで、課題解決につなげる。