ソフトウェア開発のCIJは11月28日、AI(人工知能)サービスロボット「AYUDA(アユダ)シリーズ」で、Photosynth(フォトシンス)の「Akerun入退室管理システム」との連携機能を12月1日から提供すると発表した。
「AYUDA」は、人の生活を支援するヒューマノイドの提供を目標に開発されたサービスロボット。顧客の要望に応じたソフトウエアを組み込んで提供。全長160cmの大型自律移動ロボット「AYUDA」と、33cmの据え置き型受付AIロボット「AYUDA-MiraMe」をラインナップする。
「Akerun入退室管理システム」は、既存のドアに後付けで導入できる法人向けクラウド型入退室管理システム。サムターン錠に対応した「Akerun Pro」と、電気錠、電磁錠や自動ドアに対応した「Akerunコントローラー」で構成。オフィスのドアに後付けで導入することでスマートフォンのアプリやICカードで施錠・解錠ができる。
今回の連携では、AYUDAの持つ顔認証や二次元コードの読み取り機能などを活用し、生体情報や二次元コードを鍵にすることを可能にした。AYUDAは鍵の情報を基に、Akerunが指定された物理ドアの解錠・施錠を自動で行う。仕組みを利用することで、AYUDAは自律移動・音声案内による誘導・案内業務に加え、物理ドアの解錠・施錠も人手を介す必要がなくなる。
CIJによると、これまで物理ドアの自動解錠を実現するシステムの導入には設置工事など大掛かりな初期投資や導入作業が必要だった。今回の連携機能を使えば、希望場所にAYUDAとAkerunを共に後付けで設置するだけで、既存の物理ドアの自動解錠・施錠が行え、セキュアな入退室管理が可能となるという。