マンション大規模修繕事業などを展開するカシワバラ・コーポレーション(東京・港区)は6月12日、ドローンを活用したマンション修繕業務の効率化で、ドローンの建造物点検事業のドローン・フロンティア(東京・荒川区)と業務提携すると発表した。
カシワバラは今回の提携を通じて、ドローン・フロンティアが持つ赤外線を使ったドローン調査と画像解析技術を活用。建物の壁面の温度差を利用し、肉眼では見えない不具合の検知を可能にすることで修繕業務に役立てる。同時に、調査コストの削減につなげる。また、赤外線を使用しドローンで収集したデータと実際の工事の修繕データを統合し、建物の状態を予測するAI(人工知能)を開発する。
一方で、隣のマンションと隣接する狭い壁面など、ドローンが入れない箇所は、ロープアクセス調査などの手法で、建築物の立地環境に適した調査を行う。
カシワバラでは、ドローンの活用で調査から工事までのプロセス改善と、従来の方法では到達困難だった高所や細部への調査でのアクセスが可能になり、建築物の状態評価(建物点検)や修繕計画の策定、見積もり提示、工事の実施までを正確に速いスピードで一貫して行えるとしている。