アイサンテクノ、愛知・幸田町でドローンと自動運転を連携し農産物輸送の実験

愛知・幸田町でドローンと自動運転を連携した農産物輸送の実験に参加

測量・土木関連ソフトウェア開発のアイサンテクノロジー(名古屋市)は9月6日、愛知県幸田町で、ドローンと自動運転車を連携した農産物輸送の実証実験を実施すると発表した。

実証のテーマは「幸田町におけるドローン・自動運転車連携による農産物・買い物支援輸送の検証」で、ドローンと自動運転車を連携し、農産物輸送の自動化を検証する。

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実験で使用するゴルフカート

自動運転にはゴルフカートを使用する。乗車定員は2名で、別途、オペレータなどが同乗する。ヤマハ発動機開発のゴルフカートをベースに自動運転専用に改造した。レーザー画像検出と測距を行う「LiDAR」を天井に搭載。自己位置推定、障害物認識などの機能を備え、自動運転OSと事前に取得する高精度3Dマップを使って走行する。

カートは、町内の道の駅「筆柿の里・幸田」から「ながや農園」「筆柿の里・幸田」のルートを巡回する。ドローンはレベル3(無人地帯での目視外飛行)相当で飛行させ、自動運転車はレベル2(システムが前後・左右の両方の運転操作を支援)で走行させる。

実証実験は、国土交通省が公募した「無人航空機等を活用したラストワンマイル配送実証事業」に名古屋鉄道が代表者で採択されたことに基づき、2自治体、3社、1大学の共同体で行う。アイサンテクノロジーは、自動運転での地図作成、自動運転車の提供・走行で協力する。

幸田町は、山間部が人口減少や高齢化の影響で、通勤・通学や買い物の利便性に課題を抱えている。また、柿の「筆柿」がブランド品として日本一のシェアがあるものの、高齢化や人材不足の影響で、販売量減少が懸念されている。アイサンテクノロジーなどでは、今回、その解決策として、農業の担い手不足の軽減や販売量増加による産業活性化を目的に実証実験を行うことにした。