アイフォレストなど4社、徳島でドローン活用し立木状態の木材収穫量予測の実証実験

アイフォレスト(東京・中央区)は10月26日、ケーブルテレビ徳島、STNet(STネット)、四国電力と、徳島県神山町の森林で、ドローンのリモートセンシング技術を活用し、立木状態での木材収穫量予測とCO2吸収量を把握する実証実験を開始すると発表した。

1026if2 - アイフォレストなど4社、徳島でドローン活用し立木状態の木材収穫量予測の実証実験
実証の概要図

実証では、徳島県神山町にある森林2か所(約15ヘクタール)で、リモートセンシング技術を活用したドローン計測を行い、その後、2023年11月~2024年1月にかけて計測場所の森林を伐採し、実際の丸太の状況とドローン計測で得た解析結果との突き合わせて精度比較の検証を行う。

1026if3 - アイフォレストなど4社、徳島でドローン活用し立木状態の木材収穫量予測の実証実験
データ解析(左:点群データ、右:オルソ画像)

実施にあたっては、神山町、地域の山林所有者、地元の林業・流通事業者が協力する。実証を通じて、伐採前の立木状態で木材の在庫を見える化することを目指す。

4社は、今回の取り組みが実現すれば、森林資源管理や生産管理の効率化、木材の高付加価値化と同時に、データを活用することで、副次的に森林のCO2吸収量の正確な算定が可能になると見込む。その結果、森林カーボンクレジットの創出などの新たな森林価値を生み出だせるとしている。