京都大学発ベンチャーのメトロウェザー(京都・宇治市)は1月22日、ドローンや空飛ぶクルマが安全に運航・離発着するための情報となる、突風や乱気流をリアルタイムに可視化する3次元風観測装置(ドップラー・ライダー)のネットワーク構築を大阪ベイアリアと都市部、大阪・関西万博会場上空で推進すると発表した。
取り組みの一環として、この度、阪急阪神不動産の協力を得て、大阪梅田ツインタワーズ・サウス屋上に設置。大阪駅を中心とした大阪都市部上空の風況をリアルタイムに観測・可視化できるようにした。装置は2025年10月31日まで設置する。
メトロウェザーは、第一弾としてアジア太平洋トレードセンター(ATC)ビル屋上に装置を設置。大阪梅田ツインタワーズ・サウスの装置は2号機となる。2号機は第1号機と重なるエリアでのデータフュージョンで、より正確な風況観測が可能になるという。
2つの装置で取得したデータは、竹見哲也氏・京都大学 防災研究所 気象・水象災害研究部門教授が取り組む、「熱に対する操作手法の開発」の研究にも活用される予定。同社では、今後も、大阪市街地・大阪周辺に観測エリアを拡大する。