センシンロボティクス(東京・品川区)は4月11日、制御・計装機器販売などの大豊産業(香川・高松市)と、ドローンとAI(人工知能)を活用した設備の異常検知システム「自律飛行型巡視ソリューション」を、四国電力の水力発電所の3か所に導入したと発表した。
「自律飛行型巡視ソリューション」は、センシンロボティクスのロボット自動制御機能などの持つ業務自動化統合プラットフォーム(PF)「SENSYN CORE(センシン・コア)」の機能の1つである、AI技術と画像などのデジタルコンテンツを一元的に管理可能な「SENSYN CORE Datastore(センシン・コア・データストア)」を活用したシステム。
米ドローンメーカーのスカイディオの企業向けドローン「Skydio(スカイディオ)」とシステムを組み合わせて使用することで設備の異常を発見する。
システムは、異常が検知された場合にはアラートを発報することで、迅速な初動対応が
できるようにした。ドローンは水車・発電機周辺の写真を自動で撮影後、「SENSYN CORE Datastore」にデータを保存するため、遠隔の事業所から確認が行える。また、専用のドローン基地「Skydio Dock(スカイディオ・ドック)」を使用することで、自動充電や設定経路に沿った飛行を可能にした。
センシンロボティクスでは今後、ロボティクス技術やAI解析を活用し、異常検知の対象範囲の拡大や精度を向上。保守業務の効率化や高度化を図るとしている。