埼玉県は8月7日、ドローンを使って、高度1000mのVOC(揮発性有機化合物)成分とオゾン濃度を調べる光化学スモッグ原因調査を8月8日に実施すると発表した。NTTアドバンステクノロジと共同で実施する。
埼玉県は、光化学スモッグ注意報の発令日数が全国で最も多い地域といい、県の環境科学国際センターがこれまでドローンで上空の大気を調査し、地上よりも高濃度のオゾン(光化学スモッグの原因物質)があることを明らかにした。また、高度300mで、オゾンを生じる原因のVOCを採取して成分を詳しく調べた結果、成分によって、高度の違いによる濃度差が異なることを把握した。
測定のイメージ
そこで今回、高度1000mのVOC成分とオゾン濃度を調べ、これらが高さ方向にどのように存在するのかを把握することにした。県では得られたデータを、オゾンがどのように生成され、消失するかを知る重要なデータとして、光化学スモッグ注意報発令の予測精度向上や対策などに役立てるとしている。