富士フイルムは10月16日、石川エナジーリサーチ(群馬・太田市)と、1億200万画素センサーを搭載したミラーレスデジタルカメラ「GFX100シリーズ」を、長時間飛行可能なエンジンと電力を電源にするハイブリッドドローンに搭載し遠隔撮影する技術の検証を開始したと発表した。ドローンを使って、上空から大面積で超高精細な撮影を実現する。
今回の技術検証では、石川エナジーリサーチが、約90分間の長時間飛行が可能なドローン上で「GFX100シリーズ」を遠隔制御するソフトウエアを開発。富士フイルムは、ドローンに搭載した「GFX100シリーズ」を遠隔制御する技術支援を行う。
2社は、検証を通じて、超高解像画像を撮影できる「GFX100シリーズ」を搭載した長時間飛行可能なドローンで、長時間の撮影中に天候の変化などがあっても即座に対応しながら、広大な範囲を上空から超高精細に撮影する技術の確立を目指す。開発する遠隔撮影技術は、大型設備の点検、広域の農園や森林の管理、災害現場の被害状況確認などでの活用を見込む。
「GFX100シリーズ」は、1億200万画素ラージフォーマットセンサーを採用し、超高解像画像が撮影可能で、専用の交換レンズとの組み合わせることで、2600万画素のAPS-Cサイズセンサー搭載カメラと比較し約4倍の面積を撮影できる。
富士フイルムでは、最新機種「FUJIFILM GFX100SII」は、本体重量が約883gと1億画素を超えるラージフォーマットセンサー搭載カメラでは極めて軽量で、民生用カメラシステムのままでドローンに搭載できるため、同じセンサーサイズのドローン専用カメラに比べ、コストパフォーマンスが高いとしている。