千葉県東庄町は11月29日、国際ドローン協会(IDA)と、過疎化や高齢化の地域課題解決で、ドローンを活用した物流システムの実証実験を開始すると発表した。
実証実験の概要は三回にわたって行う。第一弾は弁当配送で、東庄町ドローンパークから東庄町役場までのルートをドローンが飛行する。高齢者や交通弱者の食事提供を目的に、ドローン配送の効率性や安全性を検証する。12月4日~6日で実施する。
第二弾は、災害時の医療支援物資の輸送で、災害発生時の迅速な医療物資輸送ルートの構築を目指し、緊急対応力の強化に取り組む。第三弾は買い物弱者支援で、日用品供給が困難な地域住民への支援を目的にドローンで商品を届ける。
実験に使用する機体は、DJIの「FlyCart30」で、2機体制で安定した運用を確保する。操縦パイロットは、無人航空機操縦者技能証明の一等無人航空機操縦士資格を持ち、特定飛行(目視外および重量25kg以上)の許可を得ている。
東庄町は、6月に国際ドローン協会と包括連携協定を締結。11月には災害時にドローンを活用した支援活動の覚書も結んだ。町では、これらの協定を基に災害対応力の強化を図っており、今回の実証実験はその一環となる。