SkyDrive、「空飛ぶクルマ」の大阪ベイエリア航路実現性を調査

「空飛ぶクルマ」と「物流ドローン」を開発するSkyDrive(愛知県豊田市)は7月24日、大阪府、大阪市の協力を得て、大阪公立大学、大林組、関西電力、近鉄グループホールディングス、グロービング、大日本印刷、東京海上日動火災保険、日本工営、三菱電機と、2025年の大阪・関西万博開催を見据えた「空飛ぶクルマ」の社会実装に向けて、大阪ベイエリアで離着陸ポートや飛行経路の実現性を検証すると発表した。

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大阪・関西万博時の2地点間運航のイメージ

検証では、大阪府大阪市の大阪ベイエリアと、そのほかの有望なポート候補地を対象に、大阪・関西万博時の2地点間運航実現に向け、大阪ベイエリアの離着陸ポート候補地で必要なインフラや飛行航路を確かめる。また、大阪・関西万博後の商用運航の拡大を見据え、そのほかの有望な離着陸ポート候補地の検討と、ポート設置の制度上の課題などについて調査する。

SkyDriveで、2022年にも「空飛ぶクルマ」の大阪ベイエリア航路実現性の調査を実施。調査では、天保山・中央突堤エリアは、複数の駐機場や充電設備などを備えたハブポートを、コストを抑えて整備できる可能性があることや、駅や周辺の集客核施設と連携し、ほかの候補地と比べ事業採算性が期待できることを確かめた。

また、水面上に飛行経路がとりやすい一方、敷地形状などによるレイアウト上の制約があることなどを確認した。そのほかにも法規制課題やリスクアセスメント、桜島・安治川周辺エリアの調査も実施した。