エアロジーラボ、マレーシアでドローンの飛行性能など実施

マレーシアでの飛行試験の様子

エアロジーラボ(大阪府箕面市)は7月25日、エアロダインジャパン(東京都渋谷)と、エアロジーラボのハイブリッドドローン「AeroRangeQuad」の性能試験とユースケース試験をマレーシア連邦セランゴー州営のセランゴーテストフィールドで5月から開始したと発表した。

試験では、ドローンの基本性能試験や、最大飛行距離、滞空時間などの目視外飛行試験、離島間物流、海上輸送、プランテーション農園での精密農業利用などのユースケース試験を実施。これまでに基本性能試験を終え、現地で2時間以上の飛行を達成した。

また、直線で最大10km飛行可能な広大なテストフィールドで飛行試験を行うことで、理論値ではなく、実際値として最大飛行距離などの性能評価を行う。さらに、機体を現地に輸出後は、リモート会議を通してセットアップ指示やオペレーション講習、トラブルシューティングを実施。メンテナンス性やオペレーションマニュアルの改善につながる示唆を得ながら、飛行試験を行っていく。

マレーシアに本社を置くエアロダイングループでは、同国の道路がインフラ未整備で、物資輸送にトラックが使えず物流で多大な労力がかかることや、主力産業であるプランテーション農園のDXといった課題解決でドローンの活用を想定。長距離ドローンを世界中から探した結果、エアロジーラボのハイブリッドドローンを採用することにした。

今後は基本性能試験と長距離飛行の性能評価の総括を行った上で、実際のユースケースに沿った飛行試験を行い、ドローンの適性を評価していくとしている。