
テラドローンは2月14日、ベルギー子会社で運航管理システム(UTM)のユニフライが、欧州で進行中の「Certiflight(サーティフライト)プロジェクト」のドローンを活用した港湾監視の実証実験を完了したと発表した。
実証実験は、「Certiflightプロジェクト」の一環で、2024年11月から実証実験のフェーズに以降し、ベルギー、イタリア、チェコので実施されている。
今回、ユニフライは欧州のUTM「U-space(ユー・スペース)」に選出され、ヨーロッパ最大級の港であるベルギーのアントワープ・ブルージュ港の実証に参加。ドローンオペレーターのスカイビジョン(ベルギー)と協力し、ドローンの飛行経路の可視化と、ドローン飛行中の正確な位置データの取得と情報の偽装の防止を検証。
ドローンの飛行経路の可視化で、トラッキングAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を使い、ドローンの飛行経路をリアルタイムで可視化。また、認証された信号に基づく追跡データと、未認証のデータを区別が可能なことを確認した。
位置データの取得と情報の偽装の防止では、オープンサービスナビゲーションメッセージ認証(OSNMA)機能で、正確な位置データを取得し、不正な情報の混入を防止した。また、複雑な空域での高リスクな業務で、デジタルEGNSS(欧州地球航法衛星システム)とIoTデバイスを搭載したドローンとブロックチェーン技術を活用することで、信頼性の高い飛行全体の位置情報の提供が可能なことを実証した。
テラドローンでは今後も、ユニフライを通じて、「U-space」が適用される空域でUTM技術の発展と次世代航空機の複雑な共有空域の統合に取り組むとしている