テラドローン、米国防総省認定の大型ドローン「ALTA X」活用の測量サービス開始

米フリーフライシステムズの産業用大型ドローン「ALTA X」
米フリーフライシステムズの産業用大型ドローン「ALTA X」

テラドローンは6月12日、米映像機器メーカーのフリーフライシステムズの産業用大型ドローン「ALTA X」を活用した測量サービスの提供を6月から開始したと発表した。

「ALTA X」は、米国防総省が安全性を認定したドローン機体の一覧「Blue UAS Cleared List」に登録されている機体。そのため、米軍基地を始めとする防衛施設やその周辺など、高いセキュリティー要件が求められるエリアでの測量業務にも対応できる。

重量があるレーザー測量機器の搭載が可能で、グリーンレーザーや赤外線レーザーなどでの長時間の空中測量ができる。そのため、テラドローンでは強みとする、複雑な地形や構造物の高精度3次元データ取得で精度と効率がさらに向上するとしている。

日本国内では、同社がこれまで使用していた中国DJIのドローン「Matrice 300/350RTK」や「Matrice 600」は、情報セキュリティー上の理由で防衛関連施設周辺での使用が制限される場合があり、業務に支障をきたすケースがあった。

今回、米国防総省の「Blue UAS Cleared List」に登録した「ALTA X」を導入し、多様な測量案件に対応する体制を整えた。今後は、測量対象エリアや案件の性質に応じて「ALTA X」を含む複数の機体を使い分けることで、多様な測量ニーズに応えていく考えだ。