トルビズオン、航路設計に最適なDJIのドローン「Matrice 4 Enterprise」を取り扱い開始

DJIの産業用ドローン「Matrice 4 Enterprise」
DJIの産業用ドローン「Matrice 4 Enterprise」

ドローンビジネスを手掛けるトルビズオン(福岡市)は10月22日、中国DJIの産業用ドローン「Matrice 4 Enterprise(M4E)」の取り扱いを開始したと発表した。

「M4E」は、4分の3型20メガピクセルの広角・中望遠・望遠のトリプルカメラを搭載し、広域の把握から詳細な確認までを一機で完結が可能。メカニカルシャッター対応でひずみの少ない撮影が行え、オルソ画像や点群生成の品質を担保できる。

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AI検知機能で車台数や人の人数カウントが可能

また、最大で約1800メートルのレーザー測距で距離や高度を即時計測が可能で、障害物までの安全距離を定量的に管理できる。飛行ルートを再現するRTK機能を標準で搭載しており、最大約49分の飛行が可能。現地到着後15秒で離陸できる高い起動性も備える。AI(人工知能)で人物や車両の自動検知もできる。

トルビズオンでは、「M4E」の取り扱い開始に合わせ、大型物流機「DJI FlyCart 30」の販売も強化し、ドローン航路の調査・設計から物資輸送までを一気通貫で支援する体制を構築する。

「M4E」は、高精度な測位技術とマルチカメラ構成により、航路計画の根拠となる地図や点群データを短時間で整備できる。一方、「FlyCart 30」は重量物搬送に対応し、設計されたルートを実運用につなげることが可能。

具体的には、「M4E」で生成した高精度なオルソ画像や3D点群データは、「FlyCart 30」の運航計画に反映できる。そのため、レーザー測距で離着陸地点や障害物の位置を定量的に把握すれば、ドローン航路の安全性と精度が向上する。

同社は、2機を組み合わせることで、物流と災害対応の両面に対応した、フェーズフリーなドローン航路の企画、設計、運用を短期間で実現。物流ルートや災害支援ルートなど、さまざまな空路設計の実装プロセスを迅速化し、ドローンを活用した空のインフラ整備を加速する。

今後は、航路データプラットホームの開発を進めるとともに、ドローン航路設計から運航支援までを一体化したサービス体制の強化を図る。