Highlanders、小型軽量の四足歩行ロボット「HLQ Air」ベータ版の提供開始

小型軽量の四足歩行ロボット「HLQ Air(エイチエルキューエアー)」

東京大学発ロボットベンチャーのHighlanders(ハイランダーズ、東京・豊島区)は5月1日、準国産の小型軽量の四足歩行ロボット「HLQ Air(エイチエルキューエアー)」のベータ版の提供を開始したと発表した。

「HLQ Air」は、本体サイズをA4用紙と同等に抑えており、狭い通路や機械間の隙間など、限られたスペースでもスムーズに移動できる。

機械学習や強化学習を活用したAI(人工知能)歩行制御アルゴリズムを搭載しており、歩行中の路面変化や外部からの力に対し即座に姿勢の補正が可能。小型ロボットは質量が軽いため、環境の影響を受けやすいが、AIがリアルタイムで関節のトルクや位置を調整することで、安定した歩行を実現した。

また、高強度樹脂やカーボン素材を採用し、ある程度の変形に耐える柔軟性を兼ね備えることで、衝撃に弱く、損傷時の修理が難しい高剛性素材のみで構成するロボットと比べ、耐衝撃性とメンテナンス性の高さを確保した。さらに、カーボン骨格と組み合わせることで、全体の耐久性も向上させた。

ハイランダーズでは、ベータ版を国内の自治体、研究機関、インフラ企業などを中心に提供する。製品版は、2025年内に提供を予定している。