鹿島、風量測定業務を6割削減するロボット「Air-vo」開発

風量測定ロボット「Air-vo」

鹿島は4月4日、設備工事に不可欠な換気と空調設備の風量測定業務を、全自動で高精度に行う風量測定ロボット「Air-vo(エアボ)」を開発したと発表した。

「Air-vo」は、現場での風量測定の箇所や壁位などの登録が不要で作業が可能。現場への搬入前に、BIMデータを基に測定箇所の地図を作成し、測定対象になる制気口とフロア壁面の位置をロボットにあらかじめ登録することで実現した。

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レタン一体型制気口の風量測定の様子(照明部分は吸い込み口を兼ねるため塞いでいる)

また、登録されている地図データを基に、自機と壁面との距離をセンシングしながら自動で制気口位置まで移動し風量を測定し、制気口を画像認識して自機位置を微調整できるため、レタン一体型制気口など高精度な位置合わせが必要な箇所でも正確な測定が行える。

加えて、測定ルートの設定、風量の測定、結果を記録した帳票の打ち出しまでを自動で行うことができる。帳票には制気口のBIMデータIDを記載できるため、測定箇所と風量データの照合が容易に行える。

鹿島では施工中の5現場でロボットを実証した結果、量測定業務1回に必要な技能者を従来の3人から1.25人に減らし、風量測定業務の約6割を削減できることを確認した。

これは、延床面積3万m2の中規模オフィスビルで風量を測定すると仮定した場合、従来は約240時間が必要だった業務時間を100時間まで削減できることに相当するという。

ロボットは、鹿島と、グループ会社のカジマメカトロエンジニアリング(東京・港区)、社会・産業インフラ向けロボットソリューション開発のイクシス(川崎市)で共同開発した。

今後は、グループ会社で現場業務をサポートするOneTeam(ワンチーム、東京・港区)が現場での利用拡大を図るとともに、建設ロボットの普及を推進する「建設RXコンソーシアム」の活動を通じた展開も進める。