パナソニックHD、佐賀県がロボット走行業者に選定、自動搬送ロボ運用を開始

パナソニックホールディングス（HD）は4月25日、佐賀県から自動搬送ロボット「ハコボ」を活用したロボット走行事業の事業者に選定されたと発表した。これを受け、同社では、ハコボと遠隔運用サービスを活用した自動走行事業を「SAGAサンライズパーク」（佐賀市）の周辺で4月28日から開始する。

自動走行事業では、ハコボと遠隔運用サービスを提供する。サービスは、2023年4月1日に施行された「道路交通法の一部を改正する法律」で規定する遠隔操作型小型車の届け出制に基づくロボットサービス提供に沿って円滑な導入を図る。

パナソニックHDでは、約1年間の定常運行を実施する予定。事業を通じて、佐賀県が抱える物流分野の人手不足や買い物弱者などの社会課題の解決につなげる。同時にロボットが走行する姿が日常的な風景になる社会に向けた第一歩を支援する。

同社は、少子高齢化による労働者不足などの社会課題の解決に向け、ロボットを活用したサービスの実用化に取り組んでいる。ハコボを使用した住宅街での配送サービスや都市部での商品販売、公園内でのパトロールや情報発信など、様々な地域でサービスを提供している。

佐賀県では「令和6年度自動配送ロボット走行事業業務委託に係るプロポーザル」の事業で、パナソニックHDがハコボで様々なサービスに対応してきた実績や届け出制に基づいた導入実績、長期間のサービス提供に対応できる体制などを評価し、今回、事業者に選定した。