オートストア、タイにロボット生産の新工場、アジア太平洋地域の事業強化

タイ新工場でのテープカット(左から)テア・オットマン・在バンコク・ノルウェー大使館大使代理、イスラエル・ロサダ・サルバドル・オートストアCOO、アレクサンダー・ホヴィク・オートストア・ファクトリーマネージングディレクター
タイ新工場でのテープカット(左から)テア・オットマン・在バンコク・ノルウェー大使館大使代理、イスラエル・ロサダ・サルバドル・オートストアCOO、アレクサンダー・ホヴィク・オートストア・ファクトリーマネージングディレクター

ノルウェーのロボットメーカーのオートストアは6月17日、オーストラリア、日本、シンガポール、韓国などのアジア太平洋地域の主要市場で業務拡大を目的に、タイのラヨーンにロボット生産工場を新設したと発表した。

同社の自動倉庫システム「AutoStore(オートストア)」は、アジア太平洋地域で140以上のシステムが稼働。プーマやグッチ、DHL、トラスコ中山などがEC(電子商取引)の需要の増加を受け導入している。

今回、タイで工場を新設したことで、日本を含むアジア太平洋地域の主要市場の需要に対し迅速で効率的に対応できる体制を整備する。「タイへの進出により、ロボットの生産能力が向上しただけでなく、より多様なサプライヤー基盤を確立することができ生産リードタイムを34週間から20週間に削減した」(イスラエル・ロサダ・サルバドルCOO)という。

タイの工場では、初年度に約80人の直接雇用し、2026年までに200~300人を雇用する計画。同時に、生産能力を倍増し、今後1年半以内に1万5000台のロボットを生産する。