エアロネクスト、長野県木曽郡3町村で災害時対応を想定したドローン配送の実証実験

災害支援物資を搭載した物流専用ドローン「AirTruck(エアトラック)」の飛行を見守る住民(南木曽町)
災害支援物資を搭載した物流専用ドローン「AirTruck(エアトラック)」の飛行を見守る住民(南木曽町)

エアロネクストは1月30日、長野県の上松町・大桑村・南木曽町、長野県木曽地域振興局、木曽広域連合、ネクストデリバリーと、上松町、大桑村、南木曽町で木曽郡の災害時対応を想定したドローン配送のフライトを、1月28日に実施したと発表した。

今回のフライトは、上松町、大桑村、南木曽町の災害時に孤立集落となり得る地域に災害支援物資を配送する実証実験で実施した。機体はエアロネクストが開発した物流専用ドローン「AirTruck(エアトラック)1を使用。上松町は、よろまいか駐車場から、台生活改善センター、大桑村は、大桑村役場駐車場から野尻向分館、南木曽町は、渡島総合グラウンドから大野正兼集会所の3ルートを飛行した。

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災害支援物資を搭載し着陸する「AirTruck」(大桑村)

上松町は、孤立が想定される台生活改善センターに向けて災害物資輸送を想定したドローン配送を行い、実飛行距離が約4.6㎞を約12分かけて届けた。大桑村では孤立が想定される野尻向分館に向けて、災害物資輸送を想定して行い、飛行距離が約4.1㎞を約10分かけて配送した。 南木曽町では、孤立が想定される大野正兼集会所に向けて、災害物資輸送を想定。飛行距離が約6.1㎞を約15分かけてしたドローン配送を行った。

エアロネクストや上松町などでは今後、災害時対応用のドローン配送ルート構築と座標設定を拡大。ドローン配送用のインフラ整備と構築を進め、災害時に迅速な対応ができる地域づくりに取り組む。