
エアロネクストは2月3日、長野県を中心に流通や交通、観光事業などを展開するアルピコホールディングス(HD、長野・松本市)、セイノーラストワンマイル(東京・中央区)、ネクストデリバリーと、ドローン配送と陸上輸送を融合した物流サービス「SkyHub(スカイハブ)」の長野県全域への拡大と、「スカイハブ」を通じた地域課題の解決や地域経済の活性化で1月31日に業務提携したと発表した。

今回の提携では、4社が相互に連携と協力し、長野県で2024年問題など平常時の地域の物流ネットワーク強化や、買い物弱者対策、災害時の被災地への迅速な物資輸送を可能とするフェーズフリーな地域物流インフラ構築を促進。県民生活や地域経済基盤の強靱化(きょうじんか)を図る。
アルピコHDは、長野県を中心にスーパーマーケットなどの流通、バス・鉄道・タクシーの交通、ホテル、旅館、旅行の観光などの事業を展開しており、2023年9月に新規事業としてドローン事業を立ち上げ、既存事業とのシナジーに取り組んでいる。2023年9月には、ネクストデリバリーと、茅野市蓼科地区の別荘地エリアで、新しい食品や日用品配送サービスの構築を目指し、ネットスーパーと連携したドローン配送の実証実験を実施した。
アルピコHDでは「セイノーラストワンマイル、エアロネクストは、ドローンを活用した先進的な技術やノウハウを持つ企業として、業界をリードしている。この提携で、我々は新たな価値を創造し、地域社会と顧客にさらなる貢献ができると考えている」(佐藤裕社長)としている。
一方、エアロネクストでは「長野県の地域資源とアルピコグループの様々なアセットやネットワークと、我々のこれまでの経験、システム、サービスを統合して、長野県全域の地域生活インフラを持続可能にしていくための活動にしっかり取り組んでいきたい」(田路圭輔・エアロネクスト代表取締役CEO兼ネクストデリバリー代表取締役)とコメントしている。