パナソニックHD、自動搬送ロボット10台を複数地域で同時運行する実証実験

パナソニックホールディングス(HD)は2月6日、1人のオペレーターが遠隔操作に対応した自動搬送ロボット「ハコボ」10台を、神奈川県藤沢市、大阪府門真市、佐賀県佐賀市の複数地域で公道走行する実証実験を、1月23日から開始したと発表した。

パナソニックHDは、物流業界の人手不足の解決策として、自動搬送ロボットと遠隔管制システムを組み合わせたロボットソリューションを開発。ロボット活用で、1人の遠隔オペレーターが多くのロボットを、安全に同時運行する取り組みを行っている。2022年4月には、保安要員を配置しないフルリモート型で、1人のオペレーターが遠隔操作可能な自動搬送ロボット4台の同時運行を実施した。

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(左から)藤沢市で運行するロボット(5台)、門真市(2台)、佐賀市(3台)

今回、さらなる効率化に向けて、遠隔オペレーターの一部業務をサポートするAI(人工知能)機能を開発。遠隔オペレーターの作業負荷を大きく低減させることで、同時運行できるロボットの台数を10台に拡大。その検証で複数地域で公道走行の道路使用許可を取得し、実証を行うことにした。

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遠隔オペレーター(藤沢市)

今後は実証を通じて、1人のオペレーターが複数地域をまたぎながら、複数のロボットを同時に活用するサービス提供を目指す。ロボットは、後部に搭載するキャビンをカスタマイズすることで移動販売や情報発信などの用途に対応できるため、複数の台数、地域、サービスを組み合わせることで、運用コストを抑えることができるという。。