豊田通商は8月7日、球体駆動による全方向移動技術を持つスタートアップのTriOrb(トライオーブ、北九州市)に出資したと発表した。トライオーブが開発する全方向移動機構のAMR(自律移動ロボット)と、自社の製造業向けの知見を組み合わせ、生産現場の自動化・高度化ソリューションを開発する。
トライオーブは、球体駆動による全方向移動機構をコア技術に持つ。同社が開発した球駆動式全方向移動機構「TriOrb BASE(トライオーブ・ベース)」は、駆動部に車輪ではなく3つの球体を使うことで、360度あらゆる方向に移動できる。段差や溝、勾配にも対応する。

「TriOrb BASE」を搭載したAMR(自律移動ロボット)は4方向に配置したカメラで空間を視覚的に把握する「Visual SLAM(ビジュアルスラム)」と組み合わせることで、ミリメートル単位の高精度な制御が可能。複数台を連携・制御する協調搬送機能も備えており、長尺物や重量物の搬送にも対応する。
豊田通商はこれまで、モビリティ産業を中心に国内外の製造業へ産業用ロボットや搬送ロボットの導入を進め、生産現場の自動化を支援してきた。トライオーブへの出資を通じて、同社の全方向移動技術と、豊田通商グループが持つ機械設備分野の知見や現場力を組み合わせ、生産現場の自動化・高度化を推進。同時に、両社でユースケースの確立と標準化を進める。








