キックロボティクス、様々な形状の箱を把持できるロボット用ソフトハンド開発

開発したロボット用ソフトハンド

北九州高専発ロボットスタートアップのキックロボティクス(福岡・北九州市)は9月22日、プラスチックコンテナ(通い箱)をハンドリングするロボット用ソフトハンド(柔軟指)を開発したと発表した。

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「ラティス構造」と呼ばれる立体の格子構造を採用

ソフトハンドは、「ラティス構造」と呼ばれる立体の格子構造で構成されており、3Dプリンタでしか造形できない複雑な形状となっている。この構造を採用することで、耐久性をそ保持しながら、やわらかさを実現し、複雑な箱の形状でも安定した把持を可能にした。

同社では、パレタイズ・デパレタイズロボットでの利用を想定。通い箱の荷積み・荷下ろしを自動化するロボットでの活用として、トヨタ自動車のモノづくりエンジニアリング部での評価を開始した。同社ではこれまで、様々な規格・形状の通い箱が混載されている状況で箱を安定して把持できなかったり、箱が割れてしまったりして自動化が困難だった。その解決で、ラティス構造のソフトハンドを試用している。